スイミングクラブの発展により、ベビースイミングからマスターズスイミングまで、スイミングは生涯スポーツとして幅広く普及してきました。しかし、その活動内容は競技志向的で、まず泳げるようになることが目標とされ指導されてきました。泳げるようになってからも、4泳法の技術向上や記録的、距離的向上のプログラムの開発や実施に重点が置かれました。
近年「水を利用した健康法=アクアフィットネス」が、体にも心にも大変良いことが広く知られてきました。それは水の特性である水温、浮力、水圧、抵抗、流水などを活用することで、陸上では得られない効果をあげられるからです。スイミングは、水が本来持っている快適さ、心地よさ、優しさ、面白さリラックス感を活用しきっていませんでした。 泳げる様になるまでの間の練習は、本来楽しいアクアフィットネスのはずです。楽しい水遊びから溺れない為の技術を無理なく自然に習得し、さらに発展させて泳法技術を練習すれば習得も容易になります。アクアフィットネスはこれらの水の特性を見直し、充分活用して、水そのものを楽しみながら運動効果を高めるスポーツプログラムです。
休まず、無理せず、頑張り過ぎず、楽しみながら続けられるアクアフィットネスは、スイミングと合わせてこれからますますニーズが高まり、21世紀に向けて発展するプログラムです。