成分

「水の成分」と聞いて、一般に馴染みがあるのは、淡水と海水の違いです。まずはその海水との関係ついて解説します。地球の60%は海洋が占めていると言われますが、人間の体構成も60%が水分です。しかも密度も海水と同じ1.023で、さらに血液・羊水中の塩分、ヨード、微量元素なども同じなのです。これまでにお話してきた ウォーターパワーの性質ごとに淡水と海水の違いを比べると以下のようになります。

海水と淡水の違い
  • 温熱効果
    • 温海水>温淡水
    • 海水には抗菌力もあります。
  • 浮力
    • 海水>淡水
    • 海で浮かびやすいのはご存知でしょう。
  • 水圧
    • 海水>淡水
  • 抵抗(粘性)
    • 海水>淡水
  • 比重
    • 海水>淡水

これらのことからわかるように、海水の方が淡水よりすべてにおいて高いため、海水中での運動、リハビリには負担が少なく、よりリラックスして運動が出来ます。浮力を利用しての機能回復訓練にはより効果的とされています。またフランスでは海水療法(タラソテラピー)として医療行為として認められ、健康保険が適用できます。海水や海草、海洋性気候を利用して関節炎、リュウマチ、感染症などいろいろな病気の予防や治療を行なっております。

これらには海水中の成分が大きな役割を果たしています。水中出産というのは聞いた事があると思いますが、ある外国の医者は海水が羊水に近いという考え方から海の中で出産するという海中出産をしているところもあります。これはちょっと日本では考えられない事ですね。
また淡水の中に「アルカリイオン水」というのがあります、人間の体は外敵から身を守る方法として活性酸素を使っています、ところが余った活性酸素が害を及ぼします。糖尿病やリュウマチ、ガン、アトピー性皮膚炎などの患者はこの活性酸素が高い事が知られています。そこでアルカリイオン水を飲むことにより活性酸素が消去されるという報告がされています。普段の飲み水を変えるだけでも健康でいるための工夫になるわけですね。